武道なんてものは、やりたい人だけがやればいいものであって、お上から押し付けられるものではないと思います。
戦前か? 兵隊でも育成するつもりか? という感じがします。
自分は合計で7、8年、某武道をやっていて一応「有段者」なのですが(ただし、もう免状もどこにあるか行方不明ですし、遠ざかって久しいのでドヤ顔はできません)、興味があったからやりはじめて、好きじゃなくなったというか飽きたから止めました。
確かに、今でもいろいろな動きの面で、無意識のうちに頭より先に体が反応するというか、体が憶えている感じはあります。
しかし武道経験によって「精神的に鍛えられたか?」と問われると、激しく疑問です。
べつに特別な思いは何もありません。
「痛かったなー」とか「寒過ぎたー」とか「もう二度とやりたくねー」とか、そんな記憶が多いです。
個人的に、精神とか気持を鍛える場合、本人が自分の意志でやりたいというなら武道は良いと思いますが、本人にそれほどその気がないなら、無理にやらせるより、本をちゃんと読むほうが良いと思っています。
少なくとも、いやいや武道をやるくらいなら、本をちゃんと読むことを勧めます。
体力をつけたいというなら、好きなスポーツをやってみるのはいいと思いますが。
とはいいながら、自分の実感として、武道の経験によって体力の底上げみたいなことが出来ている気がすることは否定できません。
体のバネとか瞬発力みたいなものは、もう止めてからン十年と経っているのに、いまだに体が勝手に温存していて、人並み以上の感じがあります。
ただし、ミもフタもない言い方になりますが、それだけです。
だから何? と言われれば、もう何も言えません。
そもそも武道なんてものは、個人の資質というか「向き・不向き」が大き過ぎます。
せっかく穏やかで優しい性格の子に育ってきているのに学校で無理矢理柔道だのをやらされるなんて、間違っています。
たとえばガタイだけはジャイアンだけど気持のおとなしい子、みたいな子供に武道なんかやらせて変な方向に目覚めちゃったら、困ります。
どんなに綺麗な言い方をしてみても、武道の底には暴力性があります。
逆にいえば、武道に闘争心とか暴力性がなかったら、敵には勝てません。
なので、そういう闘争的なものに馴染まない・馴染めない子は必ずいると思うので、ヘタしたら、精神を鍛える前の段階で学校へ行かなくなる子すら出てきそうで、本末転倒です。
大体、冷静に考えてみると、「ある一定の年齢より下の国民全員に武道経験がある」という状態は、異様です。
異様というか、不気味です。
むしろ今の子供に必要なのは、道徳だと思います。
小難しい話ではなく、他人に対して思いやりの気持を持ちましょう、とか、そのレベルで充分です。
武道も勉強も基本的にはやりたい奴がやればいいと思います。
どのみち、できる奴はできるし、できない奴はできません。
このへんは、どうしようもありません。
人間には大前提として「向き・不向き」というものがあり、努力や教育ではどうにもならない領域が確実に存在します。
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