March 10, 2013

春の歌

春を感じる歌というと、ぱっと思い浮かぶのは、森山直太朗さんやコブクロの「桜」だったりしますが、どれかひとつを挙げよ、といわれたら、迷うことなくビバルディの「四季」の「春」です。
バロック音楽にはもともと心を沸き立たせる雰囲気のある曲が多い印象ですが、四季の春は、もうこれ以上ないくらい完璧に春のイメージを聴く人に抱かせます。
イントロ部分が流れてくるだけで、華やいだ、明るい、広々とした春の草原のような風景が思い浮かんできます。
穏やかな陽射しが降り注ぎ、温かい風が吹き抜ける、そんな感じです。

しかし、二月が終わった途端、世間のムードが一気に「春」になる様子には、毎年驚きのようなものを感じます。
実際にはまだまだ寒いですし、服装も真冬と変わらないのですが、ムードだけは明るくなります。
確かに気がつけば日没の時間が遅くなり、日中は生暖かさを感じる日があったりはします。
ちょっと前までは午後五時には暗かったのが、いつのまにか六時でもまだ光が残っていたりして、季節が変わっていく実感はあります。
それでもいつも、あまりにいきなりすぎないか? と感じてしまいます。
まるで二月が終わるのを今か今かと待ち構え、三月になった途端、一気に何かが決壊したみたいに、世の中のムードが一変します。

そしてそんな雰囲気に見事にハマるのが、ビバルディの「春」だと思うのです。

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