December 14, 2007

革の手入れ

何年か前に買って以来、一度も手入れしたことはなく、ここ数年は全く使ってもいなくて、ずっとしまってあった革の鞄が、突然なんとなく気になり、引っ張り出してみたら、革には全然艶がなく、形崩れを起こしながらさすがにくたびれている様子で、それを見たとたん、ふと一念発起し、手入れをしてみました。
まあ、クリームを塗って乾いた布で狂ったようにせっせと磨き上げただけなのですが、みるみるうちに革が生き返ってきて、「革って生き物だな」と思い知らされました。

そして、最初は大雑把にクリームを塗り込んでいただけだったのだけれど、作業をしているうちにだんだん細かい部分まで気になり出してしまって、結局、気がついたときには、作業を初めて二時間が経過していました。
その間、一度も休憩はしておらず、ひたすら黙々と集中して作業していたのですが、我ながらこの集中力には驚いてしまいました。

でも、甚だネクラっぽいですが、妙に楽しかったのです。
作業としては単純きわまりなく、面単位や部位単位で「クリームを塗り込み、乾かし、柔らかい布で擦る」を繰り返していくだけなので、面白いはずなんかないと思うのだけれど、これが実際にやってみると、ぱっと一目でわかるくらい、磨いた部分から革が生き返っていくし、形崩れも、完全にとはいえないまでも、クリームを塗り込んでいくうちにかなり改善されていったので、その蘇生の経過が妙に面白く、ついつい無心になって続けてしまいました。

しかし、たっぷりと時間を掛けてメンテナンスした甲斐あって、鞄はすっかり復活しました。
もちろん「新品のように」とはいかないけれど、革製品は「使用感が命」みたいな部分があるので、なんとも「味」のある、いい感じに仕上がって、なんか良い気分になってしまいました。

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