July 6, 2010

クビ

相撲の賭博問題で、琴光喜がクビになってしまいましたが、正直なところ個人的には「こんなことでクビかよ」という気がしてなりません。
もちろんメディアで報道されていることしかわからないので、もしかしたら実はもっと表沙汰にはなっていない(とうてい表沙汰にはできない)ようなことがあって、裏で「これ以上の追求はしないから黙ってクビになってくれ」みたいな暗黙の取引があるのかもしれないですが、いくら額が大きく、ズブズブだったとしても、ちょっと厳しすぎる気はします。
もっとも、たとえば野球の賭博の負けが積もっていって場所中に「帳消しにしてやるから(或いは、バラされたくなかったら)、明日と明後日は負けろ」みたいな指令が胴元付近の怖い筋から出て、影響が相撲賭博にまで及んで連鎖し始めたりしたら、相撲界そのものが崩壊の危機になってしまうので、線引きはきちんとしておかないとまずいとは思いますが、ちょっと厳しすぎるように映る処分を目の当たりにすると、「裏に何かあるんじゃないの?」とつい穿って見てしまいます。

ただ、いくら「あらゆる賭け事は違法」とはいえ、巡業先の控え室での仲間内での花札とかまで問題にしてしまうのは、どう考えても行き過ぎのように思えてなりません。
あまりに極端すぎるし、気持悪いほど過剰な潔癖性というか。
だいたい今回NHKは場所の中継をしないらしいけど、糾弾側のテレビ局や新聞社の偉い人たちだってゴルフに行けば握るだろうし、麻雀で一円も賭けない人なんて、一般人でもいません。
もちろんこれは「制限速度100キロの高速道路を110キロで走ったら当然違法。だけど、みんな100キロ以下でちゃんと走ってるか? 大体これまでに生涯で一度も制限速度をオーバーして走ったことがないヤツなんているか?」というレベルの話なので、要は「程度の問題」のようには思いますが、まあ琴光喜の場合は最初に嘘を言ったのが心証悪いですし、有名人なのだから「脇が甘かった」に尽きるような気もします。

しかし相撲に限らず、興業の世界からアチラの筋を完全に排除することは、公務員の天下りを全廃させるのと同じくらい難しいことだと思います。
そして、これだけ相撲界がぐちゃぐちゃになってしまっている現状を考えると、あんがい朝青龍はいい時に抜けたんじゃないか? という気すらしてきます。

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