先日、お寺でお参りしていたら、隣に人が立ち、不意に「パンパン」と拍手が聞こえたので、つい吃驚して横目でチラっと見てしまいました。
見ると、十代後半かせいぜい二十代前半くらいの男女だったのですが、瞬間的に心の中で「ここは寺だぞ」と思ったものの、べつにわざわざ言う必要も無いので、もちろん口には出さずにその場を去りました。
しかし、たぶんデートなのでしょうが、わざわざお参りに来るくらいだし、見た目も普通というかちゃんとしている風な雰囲気はあったので、もったいないというか、こういうことは一応義務教育のうちにちゃんと教えておいたほうがいいんじゃないか、とは思いました。
そのとき自分と一緒にいた相手もその場を離れてから「吃驚した」と言っていましたし。
自分自身、ぜんぜん出来た人間ではないので、べつに説教するとか苦言を呈するとか、そんなつもりはさらさらないですし、他人の事なので基本的にはどうでもいいのですが、大人のマナーというか、そういう意味合いにおいて、せめて「拍手は神社」くらいの常識は身につけておいて損はないと思います。
損というか、恥をかかずに済む程度の知識は、大人になる前の段階で知っておいた方が、あとあと何かと便利そうですし。
たとえば、通夜や葬式でのお焼香の仕方とか、神社での手水の作法や参拝の際の「二拝二拍手一拝」など、日本人の大人として、知らないよりは知っていた方がスマートな感じがありますし、何より、最近では寺でも神社でも帽子を取らない輩がいたりして、ついつい「大丈夫か?」と思ってしまう場面をよく見かけます。
なので、偏差値がどうのこうのだのテストの点数がどうのこうのだのと学力的な事も大切かもしれないですが、子供には、せめてまだお勉強にも余裕が持てる義務教育の早い段階のうちに、最低限の道徳的な事はちゃんと覚え込ませた方が、あとあと生き易い気がします。
少なくとも、小学校のうちから英語だのコンピュータだの金融の仕組みだのを教えるよりは「道徳」や「常識」についてちゃんと教えた方が、日本の将来は明るくなる気がします。
いつだったかテレビで見かけて唖然としたのですが、何か農業に関連するインタビューをガキが受けていて、「将来は日本の農業の為に農林水産省に入ってしっかり指導したい」みたいなことを得意げにホザいていて、「この糞ガキは一体どういう教育を受けているんだ? 普通、日本の農業とかデカいことを言うなら、まずは自分が農家になって汗を流して作物を育てるのが先だろうし、そう考えるのが健全だろう」と腹が立ち、こんな考え方の糞ガキどもがこのまま大人になっていくかと思うと薄ら寒い気がしました。
どのみち勉強なんてモノは心配しなくても、出来る奴は出来るし、出来ない奴は出来ずに落ちこぼれていって、どんなに勉強させても全員が天才になる事などありえないので、学力的な差などが生じる前の段階の小学校とかのうちに一般的な道徳心をガッツリと刷り込んでやると、多少はマシな大人が生産されていくような気はします。
もっとも自分のようなろくでもない人間が言っても説得力はまるでないのですが。
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