February 10, 2011

そもそも

世間では相撲の八百長が問題になっていますが、大騒ぎしている様子を見る度に、正直なところ「そもそも八百長はそんなに悪いことなのか? 大体今更そんなに大騒ぎすることか?」という気になってきます。
裏社会直営の相撲賭博とかが関係しているのなら、賭博は違法行為だし、犯罪ですが、仲間同士で星を回し合うくらい、たとえそこに金銭が介在していたとしても、少なくとも犯罪ではありません。
マスコミや役所の偉い人たちだって麻雀をやれば賭けるだろうし、ゴルフへ行けば握るだろうし、逆にいうとそちらは完全に犯罪です。
そして何より、相撲の八百長問題なんか、黒だろうが白だろうが、自分の生活には何の影響もありません。

しかしお相撲さんたちも、もうすっかりバレていて、しかも相撲の八百長なんて「まあやってるだろ」というのが世間の感覚なのに、この期に及んで「寝耳に水」だの「全く知らない」だのと言っているのを見ると、既に土俵から足が完全にはみ出しているのに往生際が悪いというか、「おいおい」という感じはあります。
むしろ「仲間内だったら星くらい回し合うでしょ?」と開き直った方がよほど好印象だし、とりあえず「やってました」と認めた方が長い目で見たら得策で、何事も隠し事がバレてしまった時はひとまず何はともあれ謝っておいた方が良いです。

相撲の場合、亀は別としても、普通のボクシング等のように一試合に全てを賭けるようなシステムじゃないので、友だちや先輩が角番とかでヤバい状況にあり、しかし自分はひとまず勝っても負けても特に何も影響はないという時に、その相手と当たったら、八百長とまではいかないまでも、空気を読んで手心を加えるのは人情として普通ではないか、と思います。
だって仮に、ふだん世話になっている先輩が角番で、その人と当たってしまい、ここで自分が勝ってしまうと先輩が陥落してしまう、などという状況だったら、ちょっとガチではいきにくい感じです。
相手が、たいして仲が良いわけでもなかったり、逆に気に入らない奴だったら、そういう状況でもガチでいくでしょうが、生きるか死ぬかの殺し合いではないし、べつに喧嘩しているわけでもないし、互助会的な感覚が力士同士の中にあっても不思議ではありません。

むしろいま問題なのは、過去にも怪しい取り組みなんかいくらでもあるのだから、この期に及んですっとぼけている連中の態度です。
この騒動の落としどころとしては、八百長裁判とかでムキになった過去があるので今更認めにくいでしょうが、トップの人がきっぱりと「やっていたかもしれません、かなり怪しいです」みたいにひとまず認めるべきことは潔く認めて、そのうえで、限りなく黒に近いグレーを否定せず、もう一度だけ再生するチャンスをくれ、とスタートラインをきっちりと引き直すしかありません。
どのみち、いくら吊るし上げて大騒ぎしたところで「相撲が消滅する」という選択肢は存在しておらず、この国から「プロ野球」と「相撲」はなくなることはありませんが、あまりにふざけたことばかりやっていると、情け容赦なくソッポは向かれます。

しかし、問題解明のためなのに携帯電話を提出しない力士がいて非協力的とかいわれているけれど、八百長以外で、浮気や売春絡みのそういうメールや発着信記録があったら、出せと言われても出したくないし出せないだろうから、そのへんは仕方ない気もします。
もしも自分だって、別に犯罪を起こしたわけでもないのに或る日とつぜん「ちょっと調べたい事があるから黙って携帯とパソコン出せ」と言われたら、場合によっては最悪ぶっ壊すかもしれません。

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