正直なところ原発って勝手なイメージとして「日本の科学技術の粋を集めた最高水準の施設」という幻想を抱いていました。
実際に原発へ行くと、「ここは軍事施設か?」というくらい物々しい警備体制だったりしますし。
ずいぶん以前に、夜釣りと海水浴を兼ねて夏の真夜中にドライブしていて、迷い込むように或る原子力発電所に近づいてしまったことがあるのですが、入り口にゲートとかあって、なんだか近未来的なムードで、「おお、ここが原発か、なんかすげえ」と一緒にいた人たちと感動したような記憶があります。
しかし、いざ蓋を開けてみたら、なんとお粗末な。
超熱くなっちゃったから海水でも何でもいいのでジャブジャブと水をかけて冷ましましょう、とか、あらあらどうしましょう建物の屋根が吹っ飛んじゃって放射性物質が拡散しちゃいました、とか、ことごとくなんとも……。
しかも、電力会社の中でも特に利口な選りすぐりのエリート連中が現場を率いていて万全の体勢で完全に制御しながら作業に従事しているかと思っていたら、実際に弄ってるのは下請けだか孫請けだかの作業員で、もうあらゆる意味で信頼感は崩壊し、幻想は粉砕された感じです。
そして今もおそらく垂れ流し状態のように洩れ続けていると思われる放射性物質、さらに本当か嘘かはわかりようがないですが、時間が経てば経つほど次から次へと隠していたことが暴露されていく感もある事故当時の初動の対処の拙さ……そういう報道に触れる度、単純に、本当に大丈夫なのか? 本当になんとかなるのか? という不信感だけが募ります。
何も信じられないという状態より、何かを信じたいし何かを信じなければならないけれど、何を信じ、何をどこまで信じたらいいのかわからない、という状態のほうが、遥かにタチが悪いです。
というかフクシマに関しては、もうどうせいつか全部バレるんだから嘘だけはやめろ、という感じがします。
それでも別に大丈夫というのなら、いっそ関係閣僚と電力会社の幹部は原発の近所に引っ越ししてそこで会議をしたり記者会見をしたりしてみたら? と思ってしまいます。
それにしても、いざこういう現実を見せられると、日本海岸の福井辺りの原発なんて、もしも某国が海を越えてミサイルを撃ち込んできたら一発で終わりじゃないのか? とついつい考えてしまいます。
今までだったら、平和ポケといわれても反論できませんが、たとえミサイルが飛んできても日本の原発は超優秀で最高レベルの技術の結晶だから何かしら万全の対策が施してあって屁でもないだろ、というまるで根拠などない安心感があったけれど、今はもう無理で、たぶん一発でなす術もなく吹っ飛ぶだろうな、という感じです。
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