時々「アメリカはいいよな」と思うことがあります。
その理由は、ほんとうにくだらないのですが「行きたいと思うところの大抵の場所にパスポートなしで行けるから」です。
たとえば、夏でも涼しいアラスカ、エキゾチックな島ハワイ、ギャンブルのべガス、温暖なマイアミ、大自然のロッキー山脈、大都会のニューヨークやロス、と他にも様々なバリエーションに富んだ都市や場所が全部ひとつの国の中にあり、どこへ行くにしてもパスポートが不要というのは、魅力的です。
そして何より、ある程度の金と時間さえあれば、車やバスや列車で、ロスからニューヨークだって、シカゴからニューオーリンズだって、大陸を縦横無尽に自由に、しかもそんなにお金をかけずに結構気軽に行き来できてしまう……そういう点を、どうしようもなく羨ましく感じることがあります。
逆に言うと、世界を駆け回らざるを得ない多国籍企業の幹部や営業マンや映画スターやロックスターなどでもない限り、一般人はパスポートを取る必要がないんじゃないか? という気がしてきます。
たとえばメチャクチャなレベルの大金持ちになって、いざ「別荘をいろんな所に持とうかなー」と考えたとしても、日本人ならハワイだのバリ島だのスイスだの国外にも欲しくなりそうですが、アメリカ人だったら、とりあえずビバリーヒルズかマリブに宮殿のような豪邸を建て、ニューヨークにペントハウス、そしてマイアミやマウイやコロラドに別荘やコンドミニアムを持てば、ほとんど国内だけで満足できてしまいそうで、わざわざ海外に持つ必要もなさそうです。
医療に関してだって、カネさえあれば、国内で世界最高レベルの治療が簡単に受けられそうで、国を出る必要がありません。
そして時代が進み、気軽に宇宙旅行へ行けるようになったとしても、たぶんわざわざ国外へ出なくても国内からシャトルに乗れそうです。
まあ、そうはいっても、果たして、そんな風に世界を見ずに国に引きこもっているような状態で良いのか、という点はかなり微妙なのですが、とくに国を出なくてもたいていのことが間に合ってしまうのは確かのような気がします。
それから、地図で見た時のアメリカの広大さは比べるまでもなく日本とは全く違うので、単純にそのスケールにも憧れます。
アメリカ大陸を見たあとに日本列島を見ると、なんか絶望的な気分になるというか、強烈な閉塞感を覚えてしまいます。
そして何よりも、アメリカは生まれた瞬間から言葉が英語なので、わざわざ英語を勉強する必要がないのは、本当に羨ましいです。
少なくとも、アメリカ人であれば、どんなバカでも英語は話せるわけですし。
もっとも、いくら話せても、「読めない」そして「書けない」という奴は多そうですが、特別な努力の必要もなく話せるだけでも自分は羨ましいです。
とりあえず英語さえ使えれば、世界中どこへ行っても、たとえそれが英語圏ではなくても、最低限のコミュニケーションをとれる可能性が生まれます。
たとえば日本へ来る外国人について考えてみた場合でも、フランス語やドイツ語で話しかけられても大抵の人はチンプンカンプンでしょうが、英語であれば、フランス語やドイツ語よりは話が通じる可能性は高まりますし、何より、駅名や地名の表示には大抵、日本語の他に英語が表記されています。
ただし、手放しでアメリカを崇拝しているわけではありません。
地理的、文化的な面ではかなり好きで、憧れがありますが、社会的な保障などの面では、日本のほうが遥かにマシです。
自分が超大金持ちであればアメリカでも全く問題はないですが、パンピーであることを考えると、病気になった時に気軽には病院へ行くことすら難しいっぽいアメリカは嫌というか、どこか間違っている気すらしてきます。
マイケル・ムーアの映画とか見ると、「アメリカはおかしい」というか「病んでいる」とさえ感じます。
なので、良い面と悪い面、全部ひっくるめてトータルで考えると、まあ、いまのところ自分は日本人で良いです。
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