April 22, 2011

信ジテル

なんだか、べつに被災者でもないのに毎日毎日あらゆるメディアから「頑張ろう!」とまるで絨毯爆撃のように言われ続ける日々に、どうにも疲れる感じがあります。
個人的には「もうわかったから、ちょっと黙ろうぜ?」という感じです。
そもそも自分がもしも被災者だったら、

「ひとりじゃない、みんながいる」→「むしろひとりにしてほしいんだけど?」
「頑張って!」→「一体何をどう頑張れと?」
「ニッポンの力を信じてる」→「どこから目線ですか?」

と、いい加減そんな風に思うのではないか、と想像してしまいます。

大体「日本の力を信じてる」なんて言葉は通常、たとえば親日派の同盟国みたいな、普段から仲の良い外国の人が日本を心配し復興を願いながら使うから意味を持つのであって、同じ日本人同士で使うのはちょっと違う気がします。
要は、たとえばアメリカの大統領が何かのスピーチの中などでそういう言葉を使うならアリでしょうが、日本の総理大臣が言えば「おまえアホか?」となります。
どうしても「日本の力」とか「信じる」とか、そういう耳障りの良い言葉を使って格好いいスローガン的なことを言いたいなら、せめて「日本の力を信じましょう!」等にしたほうがまだマシです。

どのみちもう精神論でどうにかなるレベルではない感じです。
いま被災された人たちに対してやることがあるとしたら、とにかくある程度生活を立て直せるだけの資金を理屈抜きで早急に公平に回し、そして家をなくしてしまった人たちには住む家をどうにかする、それ以外にはない気がします。
言葉などなんだのなんかいちばん後回しで充分で、何をするにせよ、すべては、まともな塒があって、腹が膨れてからの話です。
帰りたくても帰れる家がなく、いつまで続くかわからない避難所暮らしをしているような被災地の人たちに対して「頑張ろう」とか「ニッポンの力」とかそんな言葉は何の役にも立たないと思いますし、被災地周辺の職安にカメラを持ち込んでシリアスそうに語るニュースの下種さには心底吐き気がします。
そして、被害に遭っていない人の「自分ができることをやっていきます!」という得意げチックな宣言なんか、本当に「もういいから黙れ」と思ってしまいます。
いちいち宣言しなくても、たいていの人はみんなそれなりにやっています。

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